お口の中のデキモノ
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- STEP 1丁寧な視診と触診
- まずは「拝見すること」から始まります。
色、形、表面の質感、そして実際に触れた時の硬さ(しこりの有無)を慎重に確認します。
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- STEP 2原因の追及
- そのデキモノが、合わない入れ歯の刺激によるものなのか、尖った歯が当たっているためなのか、あるいは内因的なものなのかを検討します。
物理的な刺激が原因であれば、その場で歯の研磨や調整を行い、経過を観察します。
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- STEP 3大学病院・基幹病院への迅速な紹介
- もし拝見した結果、さらに精密な検査(組織検査やCT・MRIなど)が必要だと判断した場合は、速やかに地域の大きな病院や大学病院の口腔外科へ紹介状を作成します。
「怪しい」と思われるケースを、自身の医院で抱え込むことはいたしません。
患者様にとって最も安全で、最も確実な診断が受けられるルートを提示することが、私たちの使命だと考えているからです。
「口の横に何かできている」
「口内炎が2週間以上治らない」
「色が変な場所がある」
鏡を見て、そんな異変に気づいたとき、不安で胸がいっぱいになるのは当然のことです。
お口の中は自分では見えにくく、専門知識がなければそれが「放っておいて良いもの」か「すぐに処置が必要なもの」か判断がつきません。
大田区西馬込のなおい歯科クリニックでは、精密な歯科治療の一環として、お口全体の粘膜チェックを徹底しています。
どんな些細な違和感でも、まずは私たちが詳しく拝見します。
なぜ「まずは歯科医院に相談」が良いのか
お口の中の病気は、虫歯や歯周病だけではありません。
「口腔外科」という分野があるように、粘膜や舌、歯茎のデキモノには多くの種類が存在します。
私たちは毎日、マイクロスコープや拡大鏡を用いて、数多くの患者様のお口の中を緻密に観察しています。
そのため、正常な状態と「何かおかしい」という異変のわずかな差に気づくトレーニングを積んでいます。
「大きな病院の何科に行けばいいかわからない」と迷っている間に時間が過ぎてしまうのが一番のリスクです。
地域の歯科医院は、その迷いを解消し、適切な診断へと導くための「最初の窓口」に最適なのです。
具体的に「どんなデキモノ」がありますか?(よくある例)
「デキモノ」といっても、原因や緊急性はさまざまです。
当院でご相談いただくことの多い代表的なケースを、その特徴とともにご紹介します。
歯茎のポチッとした膨らみ(フィステル/根尖性歯周炎)
歯茎に白いニキビのようなデキモノができ、潰れると膿が出て、また膨らむ……という症状です。
過去に神経を抜いた歯の内部で細菌が繁殖したり、神経が自然に死んでしまったことで、膿が骨を突き破って出口(フィステル)を作っています。
痛みがないことも多いですが、実は「歯の根の先」に膿が溜まっているサインです。
当院の対応
マイクロスコープで根管内を精密に清掃する「精密根管治療」が必要です。
放置すると周囲の骨を溶かしてしまうため、早めの受診が大切です。
唇や舌の下のぷっくりとした袋(粘液嚢胞)
下唇の裏や舌の裏にできる、直径数ミリ〜1センチ程度の透明、あるいは青紫色の柔らかい膨らみです。
唾液を作る小さな工場(小唾液腺)の出口が、誤って噛んでしまったりすることで詰まり、唾液が組織の中に漏れ出して袋状に溜まったものです。
潰れると一時的に小さくなりますが、数日で再発を繰り返すのが特徴です。
当院の対応
自然に治ることもありますが、再発を繰り返す場合は原因となっている唾液腺を含めた摘出が必要になるため、適切な医療機関をご紹介します。
歯茎や上顎の「硬い」コブ(骨隆起)
歯茎の横や、上顎の真ん中あたりにある、非常に硬い(骨のような)盛り上がりです。
病気ではなく、強い噛み合わせの力が加わることで、骨が反応して盛り上がった「骨の塊」です。
数年かけてゆっくりと大きくなり、表面を触っても痛みはありません。粘膜の色も周囲と同じです。
当院の対応
基本的には放置して問題ありませんが、入れ歯を入れる際に邪魔になったり、表面の皮が薄いため傷つきやすかったりする場合は、切除を検討することもあります。
まずは「病気ではない」という診断で安心していただけるケースが多いです。
治らない口内炎・色の変化(口腔粘膜疾患)
もっとも注意深く拝見するのが、単なる口内炎と見分けがつきにくい異変です。
白板症(はくばんしょう)や紅板症といった「がん化する可能性のある状態(前がん病変)」や、初期の口腔がんの可能性があります。
痛みがないことも多く、特に「2週間以上、形や色が変わらずに残っている」場合は要注意です。
白斑(はくはん)
歯茎や頬の裏に、こすっても取れない「白い板」のような模様がある。
紅斑(こうはん)
粘膜の一部がテカテカと赤くなっている。
当院の対応
表面の状態、境界線を詳細に観察します。
少しでも疑わしい場合は、即座に専門病院での組織検査を手配します。
合わない入れ歯や被せ物による「床ずれ」(褥瘡性潰瘍)
入れ歯の縁(ふち)が当たっている場所や、尖った被せ物が当たる舌の横などにできるデキモノや潰瘍です。
持続的な物理的刺激によるものです。
触れると痛みがあり、原因となっている装置を外すと数日で改善します。
当院の対応
刺激の原因となっている被せ物を滑らかに研磨したり、入れ歯の調整を行ったりします。
調整後、数日で治癒するかを慎重に経過観察します。
なおい歯科クリニックの「診査・診断」プロセス
当院では、患者様が安心して相談できるよう、以下のステップで対応しています。
早期発見こそが、最大の安心につながります
「こんなことで相談してもいいのかな」と遠慮される必要は全くありません。
実際、拝見した結果「これは骨の隆起(骨隆起)で、病気ではないので安心してください」と判明し、笑顔で帰られる患者様もたくさんいらっしゃいます。
不安を抱えたまま過ごすストレスは、お口の健康にとっても良くありません。
もし何かに気づいたら、「確認してもらいに行こう」という軽い気持ちで、私たちの窓口を叩いてください。
院長より:西馬込の皆様の「お口の番人」として
なおい歯科クリニックは、2010年の開院以来、地域の皆様のお口の健康を多角的に守ってきました。
精密な虫歯治療や予防プログラムも大切ですが、粘膜の異変をいち早く察知し、必要であれば高度医療機関へとつなぐ「橋渡し役」も、私たちの重要な責任です。
お口の中は、ご自身では鏡を使っても死角が多く、光の加減で色の変化も見落としがちです。
また、ネット上の写真と自分の症状を比較しても、専門的な知識がなければ正しい判断は不可能です。
「ただの口内炎だと思っていたら、実は歯の根の病気だった」
「病気だと思って不安で眠れなかったが、ただの骨の膨らみだった」
このようなケースは多々あります。
「いつもと違うな」と感じたら、一人で悩まずに教えてください。
私たちが責任を持って、あなたの健康の第一歩をサポートいたします。
