歯周病治療
家を建てるように、お口の「基礎」を整えることから
「どんなに精密で高価な被せ物をしても、土台となる歯茎の状態が悪ければ、それは砂の上に家を建てるのと同じです。」
なおい歯科クリニックでは、目先の虫歯を治すこと以上に、歯を支える「歯周組織(歯茎や骨)」の健康を重視しています。
歯周病は、自覚症状がないまま進行し、最終的には健康な歯まで奪ってしまう恐れのある病気です。
私たちは、単に歯石を取るだけの処置に留まりません。
精密な唾液検査によるリスク管理、そして「歯肉移植」をはじめとする高度な歯周形成外科を駆使し、10年、20年先まで被せ物が安定し続ける「揺るぎない土台」を再構築します。
なぜ、精密治療の前に「歯周治療」が必須なのか
当院では、歯茎に炎症(腫れや出血)がある状態で最終的な被せ物を作成することはありません。
なぜなら、炎症がある状態では精密な型取りができず、適合の悪い被せ物が出来上がってしまうからです。
治療の成功率を高める「土台作り」
まずは徹底したクリーニング(歯周初期治療)を行い、歯茎を引き締めます。
清潔で健康な環境を整えて初めて、マイクロスコープを用いた精密治療が真の価値を発揮します。
再発のリスクを最小限に
環境を整えずに治療を急ぐことは、再発へのカウントダウンを始めるようなものです。
私たちは「急がば回れ」の精神で、根本的なお口の環境改善から着手します。
リスクを見える化する「唾液検査」の役割
歯周病の進行しやすさは、人それぞれ異なります。
毎日磨いているのに悪くなる方もいれば、そうでない方もいます。その「差」を埋めるのがサイエンスによる分析です。
基本的には3ヶ月に1回のメンテナンスで管理しますが、「一生懸命ケアしているのに改善が見られない方」や「根本的な原因を知りたい方」には、必要に応じて唾液検査をご提案します。
「頑張り」を結果に変えるために
唾液中の細菌数や緩衝能(中和する力)を調べることで、あなたに最適なケアプランを立案。
闇雲な努力ではなく、根拠に基づいた効率的な予防へと導きます。
歯肉移植(歯周形成外科):被せ物を守るための「最後の砦」
「歯茎が下がって(退縮して)いるけれど、痛みがないから放置している」
実は、これこそが被せ物の寿命を縮める大きな原因です。
歯肉が退縮しているということは、その部分の防御力が低下しており、今後さらに退縮が進む可能性が高いことを意味します。
そのまま被せ物をすると、将来的に歯茎と被せ物の境目が露出し、そこから虫歯(二次カリエス)や歯周病が進行するリスクが極めて高くなります。
当院では、精密補綴物の長期安定と、見た目の美しさ(審美性)を両立させるため、当院では歯肉移植(歯周形成外科)を行っています。
環境を整える
下がってしまった歯茎を移植によって補い、厚みと高さを取り戻します。
物理的な封鎖
歯茎を整えることで、細菌が入り込みにくい構造を作り、被せ物を長持ちさせます。
当院で行っている高度な歯周病治療メニュー
歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、歯茎が痩せていきます。
従来の治療では「進行を止める」のが限界でしたが、当院では最新の知見と技術に基づき、失われた組織を可能な限り取り戻す「再生療法」や、環境を整える「歯周外科」に注力しています。
歯周初期治療(すべての土台)
高度な手術を行う前に、まずは徹底した「除菌」が必要です。
ブラッシング指導
歯周病菌の住処となるプラークを、患者様ご自身でコントロールできるよう、プロの視点から磨き癖を修正します。
スケーリング&ルートプレーニング(SRP)
歯茎の溝(ポケット)の深部にある、毒素の強い歯石を徹底的に除去します。
この段階でお口の環境を整えることが、後の外科治療の成功率を大きく左右します。
歯周外科治療(フラップ手術)
深いポケットの奥にこびりついた汚れは、外側からの処置では取りきれません。
歯周外科治療(フラップ手術)では、歯茎を一時的に切開してめくり、歯の根を直接目で確認(直視)しながら、感染組織や頑固な歯石を一つ残らず除去します。
マイクロスコープを併用することで、細部の取り残しを防ぎ、低侵襲な処置を可能にします。
再生療法:エムドゲイン
「溶けてしまった骨」を再生させるための画期的な治療法です。
エムドゲインとは、子供の歯が生えてくる時に重要な役割を果たすタンパク質を主成分とした薬剤です。
これを清掃した根の表面に塗布することで、本来備わっている「組織を作る力」を呼び覚まし、歯周組織の再生を促します。
抜歯しか選択肢がなかったような深い骨の欠損でも、この再生療法によって歯を支える力を取り戻し、ご自身の歯を延命できる可能性が高まります。
骨移植(人工骨移植)
骨の欠損が大きく、薬剤だけでは再生が難しい場合に選択する手法です。
骨の再生を助ける人工的な材料(補填材)を詰め、ご自身の骨が再生してくるための「足場」を作ります。
これらを症例に合わせて使い分け、最適な土台作りを行います。
メンテナンスは、健康を維持するための要
治療が終わった後の健康な状態をいかに維持するか。それがなおい歯科クリニックの真骨頂です。
3ヶ月に1度のメンテナンスは、単なるお掃除の時間ではありません。
精密チェックと、リスク管理の継続により、再発の芽を摘み続ける大切なステップです。
「もう二度と、歯茎の悩みで苦しみたくない」
そう願う皆様を、私たちは最高水準の歯周治療でサポートいたします。
